虫歯とは ?
お口の中にはたくさんの細菌が住んでいます。この細菌は飲食した食べ物から栄養を補給して酸を作ります。この酸によって歯が溶かされてた状態が脱灰といい、それが進行した状態が虫歯です。ただし脱灰をしてもその後40分位で、唾液の働きにより溶かされたミネラルが歯に再吸収され、元の状態になります。これを再石灰化といいます。
食事を取るたびに、お口の中では脱灰・再石灰化を繰り返しています。しかし食事の間におやつや夜食など、食事の回数が多いほど、お口の中は酸性状態が非常に長くなります。つまり、常に脱灰している状態のため、虫歯となります。
さらに、就寝前に食事をすると、虫歯になりやすくなります。これは、寝ている間の唾液の分泌が少なくなるためです。唾液の分泌が少ないと、酸性状態が続き、再石灰化が進まないので、虫歯になりやすくなります。
※図は食事回数と酸性値(水素イオン指数)の関係を表しています。食事回数が多いほど、お口の中は酸性になっている時間が長く、虫歯になりやすくなります。
修復できる「初期むし歯」とは
歯に歯垢(プラーク)が残ったままでいると、酸が作られ続けて脱灰が進行します。この酸によってエナメル質の内部はスカスカの状態となり、やがて穴があいてしまいます。歯に穴があく一歩手前の状態は「初期むし歯」と呼ばれ、初期虫歯のうちにお口の中の環境を改善できれば修復することができます。