3D口腔内スキャナー iTeroとは
「iTero」は、これまで時間をかけてシリコンと石膏(せっこう)で患者様個々に合わせ作っていた「歯型」を、簡単に3次元データ化することが出来る光学スキャナーです。
この機械を使うことにより約10分で「歯型」のデータ取得が終わります。基本的に、常時測定状況をチェックしながらスキャンしますので、失敗するということがありません。
シリコンと石膏を使った液状の型取りの薬品と違い、気分が悪くなるような嘔吐反応(オエッとなる反射)を感じることも少なくなります。また、光学スキャナーといってもレントゲンで心配されるリスクのX線なども使用しないので安全して使っていただけます。
被せ物や詰め物に関しても小さな歪みやズレも見逃さない高精度な「歯型」を得ることが可能です。
マウスピース型矯正との相性が抜群の為、モニターで一緒に矯正の治療プランを3次元の動画で確認しながら説明を受けることができるところが患者様にとっては一番のメリットです。
iTeroの特徴
1 治療期間の短縮
歯科治療で何かを作る場合には、製作する物の型を取ることが必要になるケースがあります。型を取る場合にポピュラーな方法としてシリコンと石膏を使う方法があります。このシリコンで歯型を取るには、口に流し込む型取り剤による不快感(嘔吐反応)であったり、立体模型を作るまでに時間がかかるというデメリットがあります。
3次元によるデジタルデータとしての「歯型」は、約10分で取得することができます。矯正治療で使う場合には、Before・Afterのシミュレーションもモニターで確認しながら治療計画を確認することで、安心して矯正治療に進むことが出来ると考えています。
2 精度の高さ
従来の「歯型」を作成する材料は柔らかいため歪みやズレが発生することがあります。
また「歯型」を取るドクターによっても経験や勘によって「歯型」の精度が変わることがありました。基本になる「歯型」の精度が低いと「歯型」を元に製作されるものは品質の低いものとなります。
高精度のデータから作られる詰め物・被せ物やマウスピース型の矯正装置は、非常に寝室の高い物といえます。
更に精度の高い詰め物は虫歯の再発を低くする効果もあります。
*すべての被せ物に光学スキャナーが使えるわけではありません。
2 安全性
レントゲンやCTスキャナーは放射線を発するため、安全性を心配される患者様がいらっしゃいます。iTeroの場合は放射線を一切使用しないため、お子さんや妊娠中の患者様にも安心してご利用頂けます。
また、従来のシリコン印象剤では喉の奥に流れてしまったり、誤まって飲み込んでしまうリスクもありましたが、デジタルによる「iTero(口腔内三次元スキャナー)」ではこのような心配もありません。
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